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NHK時計

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2007年3月16日 (金)

私的ボンバルディア考

うみがめさんの「うみがめのスローライフ」の「ボンバル機胴体着陸」にトラックバックしています。(今までうみがめさんにしかトラックバックしてないのですが、あくまでたまたまです。)

 先日高知空港で、ボンバルディア社製飛行機の前輪が出ず胴体着陸するということがありましたね。

 ボンバルディアと聞いて私は正直「懐かしい!」と思いました。なぜなら、私は昨年まで航空貨物の仕事に携わっていたからです。

 航空というとまず旅客のことを指し、たまに航空貨物という言葉が出てきても国際貨物を指すことが多い日本の航空の世界ですが、国内航空の貨物もあります。とはいえ日本では、私の入社当時で航空会社の国内貨物の売上は国内総売上のわずか4%しかない(この数字は今も大差ないと思う)ため、旅客部門の意向が優先される世界です。

 このため、もし航空会社が貨物の積めない(旅客の手荷物だけはOK)機種に運行を替えてしまったら、どんなに飛行機が運航していても私たちは貨物を載せられません。そう考えると、最近機種がどんどん小型化する中で、ボンバルディアは小さいわりに少量ながら貨物が積める貴重な機種だったんです。

 航空貨物というのはとかく制約の大きいものです。旅客だと、同じ会社で20分、会社が違っても40分で乗り継ぎできるのが普通ですが、足がない貨物では同じ会社でも最低2時間かかります。時刻表は旅客と同じものを使うため、「乗り継ぎ可」に騙されるわけにはいきません。私たちがふだん連想するような危険物が持ち込めないのはもちろん、貨物室に与圧装置がないため単なる気体や液体でも危険物扱いになります。貨物室の床強度以上の重量がある貨物は飛行機用コンテナにしか積めませんから、そういうコンテナを積めない機種では貨物の運送自体ができないこともあります。また、航空会社で貨物を持ち込むまでや航空会社で貨物を受け取って以降のことは、原則として飛行機を使う運輸会社が自前で輸送ネットワークを構築せねばならず、それも民間企業ですので、現地まで荷物を送れたからといってすぐ配達できるとは限りません。最寄の空港でなく別の空港を使うこともあり、しかもどの機種がいつ運行されているか、欠航はないか(=今後の天気はどうなりそうか)、ふだん貨物で混雑してないか、そうしたことから集荷は今すぐせねばならないのか後でいいのかなど、いろいろ考える必要があります。それでも、そうした諸条件を考慮しながら、会社として収入を拡大していかねばなりませんでした。航空業務だけやってる店ならまだ互いに理解がありますが、普通にトラック輸送を主体としている店だと同僚とは動き方が違いますので、「自分のことだけ考えてればいい」とならないように気を使う必要もあります。

 そうこうしてると、トラック便では着かないようなエリアへ早く届けるために航空部門に依頼が来ることもあります。急にそういう依頼が来てもいいように、トラック便と航空とでの所要時間やルートの違いを予め把握しておく必要があるのですが、あまり荷動きが活発でない地域に飛行機なら早く着く場合、「ボンバルさん、サンキュ」と心の中でつぶやくこともあるのです。何せボンバルは経済力の小さい地域へのフライトが多いですからね。面白いことに、距離的に同じくらいのところでも、経済力の小さいところだとトラックが早く着かないことが多いんですよ。

 もちろん、経済活動のために安全性が犠牲にされていいわけはなく、その意味で今回ボンバル社は大きく問われていることになります。しかし、低燃費で速く低コストというのがいかに地方にとって重要な指標になっているかも、今回図らずも示した形になるでしょう。それをうまく生かすためにも、今回動きの鈍いボンバルディア社、もっと積極的に対応してほしいと願っています。

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コメント

トラックバック有難うございます。
そうですか、ボンバル機は航空貨物にも貢献していたのですね。その意味でもボンバル社は信頼回復に努めるよう望みたいです。

携帯でやっとお邪魔できましたー(T_T)


コレは鳥肌がたちましたねぇ。
強靭な精神を持ったパイロットに感嘆!
(続けて、思わず昨年春のJR福知山線事故を思い出してしまいました)

若かりし頃に付き合っていた元カレの同級生で、同じく中退したのですけれど、在学中にパイロット試験に合格したとか。パイロット試験に合格するには視力が裸眼で1.5以上?だとか、勉強だけでなく肉体的・精神的にもパスしないとダメだそうですね。厳しい世界です。


携帯でやっとお邪魔できましたー(T_T)


コレは鳥肌がたちましたねぇ。
強靭な精神を持ったパイロットに感嘆!
(続けて、思わず昨年春のJR福知山線事故を思い出してしまいました)

若かりし頃に付き合っていた元カレの同級生で、同じく中退したのですけれど、在学中にパイロット試験に合格したとか。パイロット試験に合格するには視力が裸眼で1.5以上?だとか、勉強だけでなく肉体的・精神的にもパスしないとダメだそうですね。厳しい世界です。

suze69さん、ようこそお越し下さいました。
そういえば今回のパイロットも「全く訓練通り」と言ってましたね。
フライトの権限は機長に集中してるんですけど、自衛隊出身だったりすると、天候が悪い場合にUターンするより着陸する場合が多いらしいです。

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